



日本紅茶協会、三井農林(株)、片岡物産(株)、リプトン・ジャパン(株)の4社が発起人として連署している。設立主旨書には次のように書かれている。
『紅茶は広く世界各国の人々に愛飲され、人の心に安らぎを与え、価格も安く、また、多種多様の諸要素を含んだ健康飲料で、まさに真のソフトドリンクの王様といえます。しかし、現在の日本の紅茶需要は、食生活の洋風化や所得の増加等と相俟って年々加速度的増加傾向にあるものの、その潜在需要はまだまだ大きいにもかかわらず、他嗜好飲料におされ伸び悩んでいるのが現状です。これは偏に紅茶の知識とおいしい紅茶の入れ方の普及活動が不足しているためだと考えられます。そこで、今こそ紅茶関係会社の紅茶インストラクターが一丸となって広く紅茶講習会等を開催し、紅茶の知識とおいしい紅茶のいれ方等の強力な消費促進活動を展開し、紅茶業界の発展に寄与することが必要であります。これが日本ティーインストラクター会を設立する趣旨であります』
設立当時は、日本紅茶協会会員会社8社のティーインストラクター18名と協会専属ティーインストラクター2名、合計20名のすべて女性のみの組織として出発した。
設立3年目の1991(平成3)年度には、一般から参加者を公募して実施した養成研修がスタートし、この年には会員会社からの養成研修参加者5名と併せ14名のティーインストラクターが誕生し、会員数の増加もみられるようになった。このため、1991年5月13日開催の第3回定時総会において次のような会則の改正を行った。
(1) 会員は、法人会員と個人会員とする。
(2) 会長は、会員以外から選任することが出来る。(内規として、副会長のうち1人は日本紅茶協会から選任する。)
(3) 顧問の規定を設け、学識経験者を顧問に委嘱する。
このような事項の他に、会の運営上の規定が補充され組織の整備が図られた。この総会にて、会長に日本体育大学講師医学博士(当時)本多京子先生の選任が行われ、また副会長には山田明氏(当時、日本紅茶協会専務理事)、顧問に下河辺章氏・荒木安正氏・相松義男氏の委嘱も同時に行われ、組織の確立が図られた。
1993(平成5)年度には、1992(平成4)年度養成研修生38名が資格認定を受けて、日本ティーインストラクター会へ加入することになり、会則の改正が行われた。個人会員は「日本紅茶協会より資格認定を受けたもの」との規定に改められた。
この年から、日本ティーインストラクター会独自の研究会がスタートした。また、日本紅茶協会の「紅茶講習会システム化」事業の業務が日本ティーインストラクター会へ委託されることになった。同事業が実施されるようになってから、紅茶講習会の開催回数が急速に増加していった。
在日大使館と提携して開催する「文化と紅茶を楽しむ会」・「紅茶特別研修会」・「ティーインストラクター養成研修」事業が日本紅茶協会から日本ティーインストラクター会に業務委託がなされた。この業務委託は、1996(平成8)年度まで続けられた。
この3年間に日本ティーインストラクター会は大きく発展する足がかりをつかんだ。1994(平成6)年度には資格認定を受けたティーインストラクターは108名になり、以降急激に増え、1995(平成7)年度からは“コミュニティクラブたまがわ”においても養成研修が行われることとなり、1995年度末にはティーインストラクターの数は、258名に達した。
日本ティーインストラクター会は、ティーインストラクター自身が自分達で、紅茶知識の向上と技術の研鑽、会員相互の親睦を図るための事業を行う新しい組織に改組された。ティーインストラクター養成研修受講年度毎に「各期生会」と呼ばれるグループを作り、独自に研究会を行った。
日本ティーインストラクター会が開催する研究会は、1995(平成7)年度は12回、1996(平成8)年度には18回と急増し、更に1997(平成9)年度には22回と回を増す一方では、問題も生じつつあった。年々増加する会員を対象にその教育と育成をどのように図って行くかが、かねてからの大きな課題であった。このことから、組織改革が行われた。
新しい体制で出発した日本ティーインストラクター会は、1998年度には設立10周年を迎えたことを記念して、「英国風ガーデンティーパーティー」を開催した。
また、1999年度には大阪でティーインストラクター認定を受けた44名が日本ティーインストラクター会に加入し、関西地区でティーインストラクターの人数が増えたことから1999(平成11)年6月4日に大阪支部が設置され、「研究会」「ステップ・アップ・セミナー」が大阪でも開催されることとなった。(現在、大阪でのティーインストラクター養成は行われていない。)
2005(平成17)年に設立15周年を迎えることから、15周年記念事業としてティーインストラクターが主体となって、本を出版することを2004(平成16)年7月に決定した。多くのティーインストラクターの協力を得て、2005年10月19日、講談社より「紅茶をもっと楽しむ12ヵ月」を出版する。それに伴い、出版当日に出版記念パーティーをエルガーハウスにて行った。その後、この本は3版を重ねて、現在(2007年9月)でも実用書として親しまれている。
| 年次 | 会長 | 副会長 | 法人会員数 | 個人会員数 |
| 1989年(平成元年) | 與保田克美 | 井本利子 | 8社 | 20名 |
| 1990年(平成2年) | 大塚浩子 (4〜7月) |
井本利子 | 11社 | 37名 |
| 山田明代行 (7〜3月) |
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| 1991年(平成3年) | 本多京子 | 山田明 | 11社 | 45名 |
| 1992年(平成4年) | 本多京子 | 山田明 | 10社 | 14名 |
| 1993年(平成5年) | 本多京子 | 山田明 | 12社 | 38名 |
| 1994年(平成6年) | 本多京子 | 山田明 | 14社 | 73名 |
| 1995年(平成7年) | 本多京子 | 山田明 | 14社 | 130名 |
| 1996年(平成8年) | 本多京子 | 山田明 | 14社 | 209名 |
| 1997年(平成9年) | 本多京子 | 山田明 | 14社 | 293名 |
| 1998年(平成10年) | 本多京子 | 糸井傅之助・先崎キヨ子 | 16社 | 358名 |
| 1999年(平成11年) | 本多京子 | 白石章・先崎キヨ子 | 14社 | 476名 |
| 2000年(平成12年) | 本多京子 | 白石章・先崎キヨ子 | 11社 | 580名 |
| 2001年(平成13年) | 本多京子 | 白石章・太田ますみ | 10社 | 693名 |
| 2002年(平成14年) | 本多京子 | 白石章・太田ますみ | 10社 | 796名 |
| 2003年(平成15年) | 本多京子 | 白石章・太田ますみ | 10社 | 884名 |
| 2004年(平成16年) | 本多京子 | 清水元・太田ますみ | 15社 | 920名 |
| 2005年(平成17年) | 本多京子 | 清水元・太田ますみ | 15社 | 953名 |
| 2006年(平成18年) | 本多京子 | 清水元・江川ゆみこ | 17社 | 1015名 |
| 2007年(平成19年) | 本多京子 | 清水元・江川ゆみこ | 16社 | 1027名 |